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采女城跡保存会平成30年度総会
および歴史講演会開催

 5月27日(日)采女城跡保存会の平成30年度総会と歴史講演会が開催されました。 総会には26名の会員が出席し平成29年度実績と30年度計画が報告され、承認されました。
 城跡保存会では采女城跡の安全パトロールと整備作業をそれぞれ各月ごとに行なうほか、歴史講演会と史跡巡りバスツアーを行っています。
 29年度はこれら定例事業のほかに、特別事業として①采女城跡説明DVDの制作(歴史篇・施設篇)、②四日市中央ライオンズクラブによる古井戸周りの柵設置と桜の植樹、③管理小屋の設置(30年度へ継続)を実施しました。

 総会に引き続いて10時30分から歴史講演会が開かれ、一般の人も参加して約40名が集まりました。
 講師は歴史研究家長谷川博久氏、「戦国時代の北伊勢・采女城」と題して、文献資料だけではなく、自ら足を運び調査したことを中心に1時間半にわたり話されました。

 北勢48家と称された北勢地域に割拠した十か所人数・北方一揆衆・在地領主衆の動静、織田信長の伊勢侵攻によって軍門に下った土豪衆が所領を安堵されるも軍役で転戦させられた運命、伊勢侵攻の立役者で会った滝川一益ゆかりの遺跡である天白川滝川堤と実蓮寺の生母の墓、浜田西城が北勢の在地領主田能村氏の居城であったことを突き止めた顛末、氏が主導して進めた浜田城跡に設置した冠木門建造の経緯、戦出陣の際「打ちアワビ、かちグリ、昆布」をかじる縁起担ぎの「打ちアワビ」を求めて志摩を廻った話など、独自の視点で調べ上げた郷土の歴史を話されました。
 受講者には郷土の歴史を再認識できた有意義な講演会でした。

(2018年5月27日 采女城保存会より情報提供がありました)


 
 
 


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