アカメガシワ (ごさいば)五菜葉  とうだいぐさ科
2012年6月5日

 丘陵地によく見かけ、日当たりが好きなのでしばしばマント群落の一員になっています。若葉は赤い毛が密生し赤く見えるのでアカメガシワの名がついたということですが成長するに従い緑に変わります。
 葉は15センチくらいと大きく、カシワと同様、葉に食物(菜)を載せることに使ったことから菜盛葉(さいもりば)又は五菜葉(ごさいば)と呼ばれるとの事です。葉柄の付け根に2個の蜜腺がありアリなどがよく集まってきます。桜では葉柄の方に蜜腺がありますがアカメガシワでは葉の方にあります。

 古木では幹回り40センチを超えるものもありますが、さて何か利用できないものでしょうか。建築材には材が柔らかくて向かないし、家具に使われているのを見たこともなく、柴にしても火力がありません。まあすべての生物にはそれぞれ役割があるのですから人間の都合で役に立つとか立たないとか区別するのは僭越かもしれません。 分布は本州、四国、九州です。



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