サルトリイバラ (猿捕りいばら)   ゆり科  
2010年4月20日

 采女、北山の雑木林には4月半ばになると、木の芽、草の芽が伸びだして林が急に活気付いてきます。浅緑の木々の新芽は心に活力と明るさを与えてくれるようです。今日も山道の側にトゲだらけの蔓を伸ばして サルトリイバラ が葉を広げ黄緑色の花の蕾を膨らましていました。子どもの頃「野上がり」には此の葉で包んだ蒸し餅「茨餅」がご馳走でした。日本名「猿捕りいばら」はトゲがおおくて猿が引っかかるほどの意味でしょう。

 根茎は太って硬く「サンキライ」といって民間薬に使いますが、牧野図鑑によると。此れは間違いであるが、和のサンキライという、つまり日本産のサンキライという意味があると書いてあります。子どもの頃、親が、此の根を煎じて飲んでいたのを覚えて居ます、どんな病気に効能があったのでしょう。  秋には直径8mmくらいの赤い実をつけ、リースなどに利用されています。

     ひと葉づつ花をつけたり山帰来   加賀谷 凡秋


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