ヤブガラシ (びんぼうかずら)         ぶどう科
2012.8.31

 何処にでもある蔓植物で害草として著しいと言われています。この草がはびこると木の上に覆いかぶさって木を弱らせてしまい、弱い蔓ですから土際から引っ張ると千切れてしまいますがまたすぐに蔓を伸ばします。本当に厄介な草です。

 葉は5〜7枚の鳥脚状複葉で、葉と対生する巻きひげで木に絡みます。花は小さい花が固まって咲き、花弁は緑、雄蕊4、雌蕊1で花弁と雄蕊が散った後子房と花盤が残り赤くなります。花の塊を見ると緑の中に点々と赤い色が見えるのがそれです。


 それについて長田武正さんの野草図鑑に興味のある記事がありましたのでお借りします。


{ヤブガラシと昆虫}
 「子房は花盤の中にうまっているので、切ってみないと位置がわからない。花盤からは蜜が分泌され、花弁が散り落ちたのちも昆虫が来る。ヤツデの花のように、花弁のあるうちは花粉が出て雄花の働きをし、花弁が落ちた後でめしべが成熟し雌花の働きをするものと思はれる。」ということです。一度確かめて見たいと思っています。ヤブガラシがはびこって木の上に覆いかぶさると草木が弱ってかれてしまい貧乏になるというのでビンボウカズラとも言うのだそうです。




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