ユキノシタ  雪の下、虎耳草      ゆきのした科
2010年6月15日

 本州、四国、九州に自生するが日陰の庭や、人家の石垣などにも良く生えている植物です。 葉は丸くて多毛で脈に沿って白い斑がはいることもあります。

 雪の下とは雪が降る頃でも枯れずに濃緑に白い斑をつけた葉を、雪の下と呼んだのは判る気がしますが虎耳草ってあの葉が虎の耳に見えますか。でも花の作りは、大変手が込んでいます。上側の花弁は小さいけれど白地に赤い斑点をちりばめて飾ってあり、下の花弁は大きく左右に別れ漢字の大のようです。ユキノシタの仲間はジンジソウでも、ダイモンジソウやハルユキノシタでもみな花形は良く似ています。

 ユキノシタは薬用、食用によく利用され、薬用には火傷や腫れ物に生葉を揉んで張ると効果があります。また子供のカゼによる咳、発熱には葉の汁を絞って小さじ半分くらいを飲ませます。子供のヒキツケの特効薬です、仲間のダイモンジソウは腎臓の薬として知られ乾燥して煎じて飲みます。

 食材としても、テンプラにします、薄く衣をつけると葉にある毛はまったく気になりません。もう少し手の込んだものとして、◎鶏肉の挟み揚げがあります。@鶏肉のすり身を作る、Aニンジン、キクラゲ、パセリをみじん切りにする、B @とAを混ぜ合わせ、卵を割りほぐし完粒粉をつなぎに入れ塩味をつける、Cユキノシタの葉の裏に粉をつけ2枚の葉でBをはさみ、薄く衣をつけて揚げる。とても美味しい1品ができます。



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